社長になるためには
渋谷ではたらく社長の告白
著者 藤田 晋
発行所 幻冬舎文庫
概要
「二十一世紀を代表する会社を作りたい」という
夢に向かい厳しい現実とたたかいながら会社を大きく
していくノンフィクションの物語で夢を追う人
必読の本です。
「渋谷ではたらく社長の告白」を
読んで心に響いた3つの言葉
わたしが本書を読んで心に響いた言葉と
感想をまとめました。
自然体で自分らしく
「ハッタリでもいいから、とりあえず実績を口に
出典:渋谷ではたらく社長の告白
出して言ってしまって、次に会うときまでに本当に
実績を作ればいいんだ」
「実績ができなかったら?」
「もちろん、そしたらただの嘘つきになっちゃうけどな」
実績を馬鹿正直に言っていたら、実績自体が作れない。
苦しい内情のベンチャー企業がゼロから何かを生み出す
ことができる理由を知った瞬間でした。
「営業は自然体が一番だ。俺は口がうまいわけじゃ
ないだろう?」
「はい」
「おれは営業時代『渡辺くんは口下手だから信頼
できる』と言われて受注をもらったんだ。
うまく話そうと思うな。自分の言葉でしっかりと
考えていることを伝えろ。自然体でいろ。
それが自分と商品に対する自信の裏返しなんだ」
藤田 晋 p.41より
この言葉は、主人公の上司である渡辺専務の言葉で
緑色マーカーの部分が特に心に響いた部分です。
わたしは営業がうまい人は、口がうまい人だと
思っていましたがそうではないと学びました。
営業だけに関わらずお客様相手の仕事では
必ず接客をしなければなりません。
お客様には色々なタイプの人がいるが
接客する側も色々なタイプがいて口下手な
人もいます。
わたしも口下手でお客様に説明するときなど
スムーズにいかないときがありますがこの言葉
を読んで自分らしく自然体でいいんだなと感じ
ました。
その後で、自分に納得できる説明を考えていた。
「月40万円です」
出典:渋谷ではたらく社長の告白
それまで紹介してもらっていた物件は、高く
ても月20万円程度の物件でした。
まだろくに事業内容が決まっていなかった
私たちにとって、初期コストはできる限り
抑えたかったのです。
月40万円だとすると、オフィス使用の
敷金、礼金、必要なオフィス家具などを
取り揃えると、500万円以上がいきなり
消えることになります。
1000万円のうち半分以上が何もしな
いうちになくなるのです。
〈実力以上の立派なオフィスを借りていた
ほうがみんなその気になるかもしれないし
……〉
〈綺麗なオフィスでいい人材が採用でき
れば、そのほうが近道だし……〉
〈オフィスに会社の実態を近づけていけ
ばいいんだ……〉
最初に直感でいいと思ったときに、もう
そこを借りることを決めていました。
その後で、自分に納得できる説明を
考えていたのです。
「ここに決めます」
藤田 晋 p.90より
緑色マーカー部分は、まず実行しないとなにも
始まらないという文章だと思います。
初期コストを抑えたい状況にもかかわらず
あえて高いオフィスを借りることによって
先にあるメリットや自分のモチベーションアップ
のためにできるのがすごいと感じました。
この文章を読んでこんな考え方もあるのか
と考えさせられました。
わたしもこれからは考え方や行動するときに
今だけ考えるのではなくその先にどんなことや
メリットがあるのか自分を納得できるように
していきたいと思いました。
できるようになればいい
たくさんアポに回っているうちに情報が
出典:渋谷ではたらく社長の告白
増えて、そのうち本当に参考になる話もで
きるようになるだろう……と私は考えてい
ました。
私が初日だけで十数件。日高や石川も私
のアポ取りマニュアルを頼りに数件のアポ
イントを取ることができました。
4月2日以降、徐々にアポイントが入り
始め、1週間後には一日のほとんどを3人
とも外出するようになり、電話番の女の子
を採用していなければ会社はもぬけの殻
という状態でした。
「いいか。余計なことを話すな。相手が
わからないことを言っていたら、黙ってう
なずいて、時折相手が話してることを繰り
返して、『―ですよね?』とか、『をれは
つまり―という意味ですね』とか言うんだ。
あとはメモして持って帰って来い。いいな」
さらに、私はこう言いました。
「ウェブマネー以外にも、我々の事実の
ネタになることがあるかもしれない。何を
聞かれても『できない』って即答しちゃだ
めだ。持ち帰ってできるようになればいい
んだよ」こうも言いました。「難しいコン
ピュータに関する言葉が出てきたらできる
だけメモとってきて。帰ったらみんなで勉
強しよう」
藤田 晋 p.102~103より
緑色マーカー部分は、とりあえず行動して
わからないことは後から考えるという文章だ
と思いました。
わからない分野でも行動して情報を増やし
て勉強しながらみんなで共有するということ
を実行できるのはすごいと感じました。
わたしはいつも行動しようとするときに
身体が動くより先に考えてしまいます。
「これで大丈夫かな」とか「こう言ったら
なんて言われるかな」と考えてしまいます。
この文章を読んでこんなやり方もあるんだ
なと考えさせられました。
わたしもこれを参考にしてまず考えるより
先に行動してもし壁にぶつかったらその時に
考えたり、勉強したりしてみたいと思いまし
た。
まとめ
一人の人間が社長になるまでの生い立ちや
苦悩などが描かれていて非常に読みやすかった
し、ためになりました。
藤田社長の考えは、わたしでは思いつかない
様なことばかりで非常に面白かったし、これ
から活用してみたいと思いました。
頑張っている人の周りには自然といい人が
集ってくるんだなと感じました。
わたしもこれからは考えるより先にまずは
行動を大事にして色々な壁にぶつかっていき
たいと思いました。
以上になります。